耳かきの歴史の研究は難しい

マイナーすぎる研究分野

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人類の文化を調べる研究に、文化人類学や歴史学、考古学やなどがあります。
時代や場所のみならず、食べ物、生活用品、髪形、服、お風呂の文化まで、それぞれについての専門家がいて、深く研究を進めています。
しかし、耳掃除や耳かきの歴史は、それほど研究が進んでいない分野です。

マイナーな理由1:耳かきする人が少ない

まず、耳掃除という行為が世界的に見て、それほど一般的ではないことが大きな理由であると考えられます。
現代において耳掃除を入念にやる文化を持つのは東アジアの一部だけで、他の大半の地域では自分で耳掃除をすること自体がほとんどありません。

世界的に見てそれほど注目される行為ではないなら、深く掘り下げる人が少ないのも仕方ないでしょう。

マイナーな理由2:耳かきが発見されにくい

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また、耳掃除に使う道具が後世に残りにくいことも、研究を困難にしています。
耳がかゆいだけなら細い物を突っ込んで掻けば良いだけで、必ずしも耳かきが必要なわけではありません。

仮に専用の道具があったとしても、竹や木で作られていたら、何百年、何千年も腐らずに保存されることはごく稀です。。
残っていたとしても、耳かきなのか箸なのか、はたまた留め釘やピンのような物なのかも判別しにくいでしょう。

ただ、金属や宝石、骨など、時代が経っても残りやすい素材で作られた耳かきは、少なからぬ数が遺跡から発見されています。
何千年も前の物や、金や宝石で出来た物、皇帝の墓に収められていた物も多く、耳かきの文化には侮れない深さがあることを伺わせます。

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