耳かきの相棒:梵天
耳かきの反対についている「アレ」
「梵天(ぼんてん)」は耳かきの端についている、タンポポの綿毛のようなフワフワのことです。
材料はアヒルやカモなどの水鳥の羽毛で、サイズは最大で3.5cmぐらいです。
梵天の名前の由来
梵天の字は、仏教の十二天の一つに数えられる梵天様と同じです。
なぜこの名前が付けられたのかはいろいろな説がありますが、有力なのは修験者が付ける「梵天袈裟(けさ)」についている、フワフワの飾りに似ていることからという説です。
ただ、この梵天袈裟のフワフワが最初から梵天という名前であったという話もありますが、その場合はなぜフワフワが梵天という名前になったのかはわかりません。
梵天の使い方
使い方は掃除道具のはたきのように、軽く抜き差ししたり回したりして、耳垢を払いのけるようにします。
最初から使うのではなく、耳かきで大きな耳垢を取り除いた後に、取り残した細かいカスを取り除くための物です。
ぐりぐりと押し付けると毛が抜けたり、つぶれてフワフワ感が失われたりします。
あくまで軽く、はたきや羽ぼうきのように使うのが正しいやりかたです。
アメ耳には意味がありませんが、細かい粉耳の掃除にはうってつけです。
粉耳が多い日本人ならではの道具といえるでしょう。
中国の耳かきにも似た道具があり、こちらは独立したほうきに近い形状です。
中国の人(漢民族)は日本人よりも粉耳の人の比率が高いので、梵天系の耳掃除道具の必要性は高いかもしれません。
梵天のお手入れ方法
梵天も使っていると耳垢や脂などで汚くなり、フワフワ感も失われていきます。
手入れをするには、まずは洗濯用洗剤を付けた水で汚れを拭い去りましょう。
水気を切ってベビーパウダーをまぶし、ドライヤーで乾かせばきれいになります。
乾かすときは耳かきを回しながら、まんべんなく温風が当たるようにしましょう。
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