金属:ハードなかき心地

強めに掻きたい人にピッタリ

金属耳かき-2

金属も竹や木と同じぐらいにポピュラーな素材です。
金属の場合、細く作れる強度と繊細な加工が出来る緻密さはありますが、適度なしなりを全く持ち合わせていません。
それゆえに、他の素材では不可能なハードなかき心地を生み出せます。

金属耳かきヘッド

また、先端部を竹や木では決して作ることができない形状にすることができます。
ネジのような形状、ワイヤーやスプリングを使った物など、金属製耳かきの形状の多彩さは、他の素材で作った物のそれをはるかに凌駕します。

耳かきの素材に使える金属

金属と言っても何でもよいわけではなく、ある程度以上の頑丈さが必要です。
また、金属には錆の問題が付きまといます。
耳かきは手で扱うだけでなく、汗や脂で出来た耳垢に触れるので、錆への耐性は必須です。

ステンレス

metal material stainless steel

現代において、ステンレスは最も一般的な金属製耳かきの素材です。
鋼鉄とクロムの合金であるステンレスは硬いだけでなく、表面に薄いクロム化合物の膜ができることで、錆や曇りから守られています。

真鍮

Metal Material Brass

真鍮(黄銅)は銅と亜鉛の合金で、有名な使い道は5円玉の材料です。
錆びにくく、適度な硬さと加工のしやすさがあり、古くから楽器、仏具、給水管、弾薬の薬莢、金属模型に使われています。
見た目が金に近いので、耳かきが付きかんざしの材料にもされています。

チタン

Metal Material Titanium

チタンは非常に錆びにくく丈夫な金属で、鋼鉄と同等以上の頑丈さを持ちながら重量は半分程度と優れた素材です。
金属アレルギーの原因にもならないので、医療器具の材料としても優秀です。
ただし加工が難しいので、値段はステンレス製の10倍近くになります。

Metal Material Bronze

銅は非常に古くから使用されてきた金属であり、昔の遺物でも銅製の耳かきが発見されています。
ただし比較的柔らかいので、現在では耳かきの材料としてはほとんど使われなくなっています。

鋼鉄

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鋼鉄は錆びやすいため、耳かきの材料としてはほとんど使われていません。
しかし、和釘や刃物のように鍛造(鉄を打ち延ばす製法)すれば硬く錆に強い鋼鉄が作れるので、和釘の職人が作った鋼鉄製耳かきが少数ながら売られています。
手作りなので、価格は2000~3000円と高価です。

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