動物性素材:角・歯・骨・ひげ・甲羅

現代ではレアな素材

動物素材耳かき

天然素材の耳かきは竹や木などの植物性素材を使った物が基本ですが、中には動物性の素材を利用して作られた物もあります。
動物の骨や角で作られた耳かきは、プラスチックにはない重量感と暖かみ、滑らかさがあり、竹や木とはまた違った味わいがあります。

現代では材料となる動物の減少やプラスチックの普及に伴ってほとんど見かけなくなったものの、レア物として根強い人気を保っています。動物性の素材として有名なのは骨や角、歯ですが、それ以外の部位も使用されています。

象牙

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言わずと知れた象の牙で、印鑑や三味線のバチの材料として有名です。
エナメルが重なった幾何学模様を持ち、手の汗を吸い取る吸湿性があります。
現在では象牙の輸出入は基本的に禁止されており、流通されているのは生息数が安定している国が死んだ象から集め、数回だけ特別に輸出した物だけです。

水牛の角・骨

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こちらも古くからよく使われてきた素材で、象牙の代用品にもなっています。
象牙ほど厳しく流通制限されていないので、象牙よりも安く入手できます。

シカの角

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日本のシカは日本全国に住むニホンジカと、北海道のエゾジカがいます。
シカは毎年角が生え変わるため、安全のために鹿の角切を毎年行っている奈良県では、常に鹿の角を使った工芸品が売られています

クジラのひげ

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クジラのひげは大型のクジラ類の上あごに、櫛の歯のように並んでいる器官です。
プラスチックの普及以前は、軽く弾力性がある素材として広く使われていました。
現在はクジラの数が減ったために流通量も減りましたが、国際捕鯨委員会規定の数なら捕鯨ができるので、その副産物として出回っています。

鼈甲

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鼈甲(べっこう)はタイマイ(玳瑁)というウミガメの、甲羅の表面素材です。
透き通った黄色で、ところどころに黒い斑点がはいり、琥珀のようにも見えます。
見た目が美しいだけでなく、プラスチックよりも軽く、体温によって微妙に変化する性質があります。

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