耳かきの素材に必要な要素

何でも耳かきに出来るわけではない

耳かきといえば竹や木で作られているイメージがありますが、金属や宝石、骨にいたるまで、非常に多様な素材が使われています。
しかし、耳かきの素材として使用するためにはいくつか満たしておくべき要素があります。

耳かきの素材に必要な要素

1.細く作ることができる
2.繊細な加工ができる
3.適度な「しなり(弾性)」がある

1.細く作ることができる:折れない、曲がらない

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耳かきというものは細くなくてはいけないので、当然ながら1は必須です。
単に細く作れる加工性があるのみならず、細くしても壊れない頑丈さも必要です。

細くすると折れてしまうような脆い素材はだめで、破壊に抵抗できる頑丈さ(靭性)が無くてはいけません。
また、曲がってしまっても困るので、ある程度しなる性質(弾性)か、曲がらない固さ(剛性)が必要です。

2.繊細な加工ができる:細工物に出来る素材であるべし

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耳かきにするなら、先端はさじ型に加工できなくてはいけません。
そのため、耳かきの素材は細かい細工が出来る緻密さを有する必要があります。
素材の性質が悪いと、さじの部分がガタガタ、トゲトゲになり、耳をかくどころではなくなってしまうでしょう。

また、素材が脆くて硬いものでは、薄くしたときに簡単に割れてしまいます。
曲げてさじ型にするのも困難になるので、緻密さとともに強さが要されます。

3.適度な「しなり(弾性)」がある:耳へのやさしさ

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しなり具合は、素材の弾性(曲がっても戻る)に左右されます。
しなりの良さは耳かきとして必ずしも必要というわけではありません。
しかし、硬い素材で作った耳かきは、耳の薄い皮膚をこするときに力が入りすぎることがあります。

弾力がある素材なら、あれば余分な力を吸収して皮膚への当たりを柔らかくしてくれます。
ただしあまりに柔い素材では耳をかくことができないので、あくまで適度なレベルでなくてはいけません。

逆に全くしならない素材にすることにより、ハードなかき心地を追求した物もあります。
素材ごとに異なるしなり具合が、「どんな性質の耳かき」であるかを決定すると言えるかもしれません。

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