耳掃除トラブルの代表:外耳炎

よく起きるけれど怖いトラブル

外耳道炎 2

耳掃除に関するトラブルで、間違いなく最も多いのが出血、及び外耳炎です。
外耳炎は外耳道の皮膚が炎症を起こしている状態で、外耳道炎とも呼ばれます。
外耳道のは体の他の部分に比べると皮膚が薄く、特に骨部は特に薄い場所です。
そのため、ちょっとしたことで傷が付いてしまいます。

そうした傷に細菌やカビが付着・侵入して炎症が起こるのが外耳炎です。
軽度な物ならばすぐに治りますが、慢性化すると病状がさらに奥に進み、最悪の場合は難聴になったり、頭蓋骨にダメージが生じたりする危険性があります。。

外耳炎の原因

 外耳道構造

外耳炎の原因で最も多いのは、やはり耳掃除・耳かきです。
耳の中がかゆい時に強く掻いたり、耳垢を取ろうと強くこすったりすると、耳の中は簡単に傷つきます。。
耳の中は見えないので加減が難しく、ついやりすぎてしまいがちです。

傷がついているときに耳かきを入れたり、プールに入ったりすると、耳かきや水に入っていた細菌が傷口について外耳炎につながる危険性が高まります。
傷が無くても、ヘアスプレーや染毛剤といった刺激物が耳の皮膚に付着して外耳炎になるケースも存在します。

外耳道の症状

外耳炎の主な症状は以下のような物があります
・激しい痒み、強い痛み、閉塞感、灼熱感
・湿疹、おでき
・臭い耳だれが出る、膿がでる、出血

ひどい時には耳以外の場所にも影響が出て、顎を動かすときに耳から顎にかけての部分が痛んだり、耳の周囲にあるリンパ腺が腫れて痛んだりします。

外耳炎の種類

外耳道炎の種類

外耳道の皮膚の構造は体の他の部分と同じなので、発生する病気も同じです。
炎症の引き起こす菌は、黄色ブドウ球菌や緑膿菌など、人間の皮膚を含めたそこら中によくいる種類の菌が主です。

これらの菌は体が健康な時には問題が無いのですが、免疫力が落ちていたり傷口ができたりすると、すぐにトラブルを引き起こす困った存在です。

限局性外耳炎

外耳道にある耳垢腺や皮脂腺、毛嚢(毛穴)に細菌が入り込んで炎症を起こしたものです。
範囲は狭いのですが、外耳炎の症状一般はきっちりと発生します。

びまん性外耳炎

炎症が外耳道全体に広がってしまった状態です。
症状は局所製の物と同じですが、患部が広い分だけ重症化しています。

外耳道湿疹

 湿疹ができて、ひどいかゆみが生じます。
悪化すると耳だれが出たり、皮膚の角質が鱗のように剥がれ落ちる落屑が生じたりします。

外耳道真菌症

真菌はいわゆるカビのことで、水虫や白雲の原因となる白癬菌もこの中に含まれます。
耳の場合は白癬菌よりも、アスペルギルスやカンジダなどが原因のになることが多いようです。

真菌症では耳だれや耳の閉塞感といった一般的な外耳炎の症状に加え、強烈なかゆみ、食い込んでくるような持続性の不愉快な痛みが生じます。
さらに、白や黒のカビの菌糸が膜を張り、耳垢や耳だれに混じって出てくることもあります。

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