放っておくと危険:外耳炎の治療と予防法

悪化する前に治しましょう

軽い外耳炎ならば、放っておいても2~3日経てば勝手に治癒します。
しかし、耳かきが好きな人は治る前についつい傷を触ってしまいがちです
かゆみがあるために掻いてしまって、悪循環に陥るパターンもあり得ます。

耳鼻科では、点耳薬などで耳だれを洗浄しつつ、殺菌する治療法が一般的です。
また、抗炎症・抗菌用の軟膏などが処方されることもあります。
炎症や化膿がひどいときは、抗生物質の飲み薬も併用することになるでしょう。

外耳炎真菌症の場合

 外耳道真菌症の場合は他の外耳炎よりも厄介で、治療が長引く傾向にあります。
水虫と同じように外耳道の皮膚を物理的に侵食しており、少しでも残っていると再繁殖するので、完全に除去するために何度も通院が必要です。

普通の外耳道炎の場合と異なり、真菌には抗生物質は効かないので、抗真菌剤などを使って死滅させていきます。
治療の間はカビの増殖を防ぐため、耳の中をなるべく乾燥した状態に保たなくてはいけません。

菌糸がはびこっているならば、抗真菌剤を使う前に。拡大鏡機能付きイヤースコープを使って、ピンセットや耳垢鉗子でカビを取り除いていきます。
治療が完了するまでは、通常1カ月~数カ月の期間が必要です。
自分一人では治療が不可能なので、必ず耳鼻科に行かなくてはいけません。

外耳炎の予防

外耳炎の予防は、何より「耳を触りすぎない」ということです。
耳かきはリラックスできて趣味にもなりえますが、何事もやりすぎは禁物。
外耳炎の発症を繰り返す人は耳かきの回数が多すぎるので、制限が必要しなくてはいけません。

また、お風呂上りやプール上りの時は、耳に入った水が感染源になることもあるので、耳かきは避けた方が賢明です。
耳に水が入ったときは、拭わずに綿棒で吸いとるようにして取り除きましょう。

また、家族で耳かきを共有している場合は、細菌や真菌がうつることもあるので、できれば「My 耳かき」をキープしておくのが良いでしょう。

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