耳の中に何か入った……:外耳道異物

耳の中に入って取れなくなった

外耳道異物

耳の中に何かが入って取れなくなってしまうことは「外耳道異物」と呼ばれています。
幸いにして耳には鼓膜があるために、異物が入っても外耳より奥には行かず、症状が重くなることは殆どありません。

しかし、耳が塞がれば困りますし、痛みや外耳炎などにつながることもあります。
耳かきとは直接の関係は無い症状ですが、治療の際には耳垢栓塞と同様のテクニックが使われます。

耳に入ってしまう物

外耳道異物を引き起こす物の中で最も多いのが髪の毛です。
続いては水滴で、この二つが外耳道異物の症例の約半分を占めています。

他に多いのは、虫、綿(の塊)、砂、ビーズ、消しゴムなどがあります。
綿の塊は、綿棒で耳掃除をしているときに、先端の綿球が外れたことが原因です。
ビーズや消しゴムは、子供がふざけて耳に入れたことが原因になっています。

厄介な虫の侵入

虫の侵入

外耳道異物の中でも、少々厄介なのが虫の侵入です。
耳の穴に入っただけでは虫は死なず、何とか出ようとして暴れまわります。
うるさい事この上ないだけでなく、暴れられて皮膚に傷がつくこともあり得ます。

原因となる虫はハエやハチなど、体形がスリムで素早く飛び回る昆虫が多いようです。
飛ばない虫でも、人が寝ている間に入り込んでくるパターンもあり得ます。
(多くの人が嫌いな「黒い奴」が入って来たケースもあるようです)

虫が入って来た場合の対処法

耳の中のアポクリン腺が分泌する汗には強い避虫効果があるため、普通は耳の中には虫は入りたがらないとされています。。
ただし、日本人の大半は耳の中にアポクリン腺がありません。

また、虫の方が勢いよく突っ込んできて入ってしまった場合は、避虫効果があったところで関係ないでしょう。

虫の取りだし方

虫が入って来た時は、まずは耳の入り口を懐中電灯などで照らしてみましょう。
虫は明るい方(外)に向かう習性があるので、動けるようなら自分で脱出します。
しかし、虫が完全に詰まって自力では出てこられない場合は、耳鼻科に行って摘出してもらう必要があります。

虫の取りだし方 2

虫が出てこない場合、耳鼻科に行く前に虫を殺して動きを止めましょう。。
サラダ油やオリーブオイルなどの食用油を耳の中に流し込めば、昆虫は確実に溺死します。
これで奥に入られて取れにくくなったり、暴れられたりすることもなくなります。

※当サイトへのリンクを歓迎いたします。
(管理人へのご連絡は不要です)
PAGE TOP