基本にして至高:へら型耳かき

耳かきといえばこの形

ヘラ型耳かき-2

耳かきといえば、先端が緩く曲がったさじ型やへら型をしている物が基本です。
このさじの部分は、一番幅が広いところで4mm、厚さが1mmぐらいで、軸に対しての角度は45度程度となっています。
ただしこれは概算であり、非常にバリエーションが多彩な部分です。

耳かきの先端の形状

耳かきのヘラの形状

孫の手型

先端部の角度が急なタイプで、孫の手と同じようにひっかくのに適した形状です。
まさに耳を掻くための形で、耳の中がかゆいときに最適です。
竹製の耳かきの場合、これに近い形状をしている物が多くあります。

耳垢を取るときは、この部分でひっかけてはがしとる形になります。
耳に張り付くタイプの耳垢には有効ですが、粉耳はやや苦手です。
また、耳の穴が狭い人の場合、「背」の部分で耳垢を奥に押し込んでしまう場合があるかもしれません。

へら型

先端部の角度が浅いタイプで、バールのように耳垢を剥がすことに長けています。
掻き取ることは苦手なので、粉耳には向いていません。

中には先端部分を非常に薄くして角度も浅くし、耳垢を剥がすだけの道具にした物もあります。
この場合はピンセットと併用し、耳かきで剥がしてからピンセットでつまみ取る使い方がされます。

さじ型

名前の如く先端部がスプーン型になっているタイプです。
金属や象牙、宝玉製の耳かきの多くは、この形状をしています。
昔のヨーロッパで作られた耳かきでは一般的でしたが、日本ではあまり見ない形です。

これらはおおよその分け方で、実際は中間的な物が大半です。
どんな形が一番しっくり来るかは、実際に使ってみないとわからないもので、自分にしか分からない微妙な違いを探すことにも、耳かきの面白さがあると言えるでしょう。

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