人間以外の動物は耳掃除をするのか?
どんな動物でも耳垢は出る
耳垢が溜まったとき、人間以外の動物はどうやって対処しているのでしょうか?
道具を使って耳の中を掃除する動物は、間違いなく人間だけです。
犬や猫が後ろ足で耳をかいている様子はよく目にしますが、牛や羊や象は足を使って耳をかくことはできません。
それに、仮に耳をかくことが出来たとしても、耳の穴を中まで掃除することはできません。
耳垢が詰まって耳が聞こえなくなれば、野生では間違いなく命取りになります。
では、どうやって動物たちは耳垢の問題に対処しているのでしょうか?
野生では耳かきは不要
実は動物たちは耳掃除をする必要はありません。
何故なら耳垢が「溜まる」ことが無いからです。
人間が元来そうであったように、哺乳類の耳垢は全て湿性耳垢です。
例外はネズミと、突然変異で乾性耳垢の遺伝子を持つようになった人間だけです。
大抵の動物の耳垢は自然と排出され、特に粘度が低い湿性耳垢は排出されやすい傾向にあります。
もしも耳垢で耳が詰まりやすい遺伝子を持っていたなら、野生では生き残る確率が低くなるので、すぐに淘汰されてしまいます。
ただ、耳がかゆいだけなら死ぬわけではないので、耳かきが出来なくても問題になりません。
道具を使って掃除できる人間なら、仮に耳垢が溜まって詰まりやすい体質を持っていても生き残ることが出来ます。
耳掃除をしないと詰まりがちというのは、ほとんど人間だけの悩みといえるでしょう。
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